会議・イベント等の運営における環境負荷低減のヒント

消費エネルギーに関するヒント再生可能エネルギー等の利用による環境負荷の低減

再生可能エネルギー等の利用による環境負荷の低減

都内のホテルや会議施設には、廃棄物の焼却熱利用・発電など、リサイクルされたエネルギーを利用した「再生可能エネルギー」や、太陽光・風力・水力・地熱等を利用した「自然エネルギー」を導入している施設もあります。そのような施設を選択することも環境負荷の低減につながります。

移動に関するヒント交通手段の選択による環境負荷の低減

交通手段の選択による環境負荷の軽減

同じ区間の移動であっても、公共交通機関の利用や、交通手段の選択次第でCO2排出量を減らすことができます。

  • 鉄道・電車は、飛行機と比べ、同じ距離を移動した場合の環境負荷は約1/5です。
  • バスは鉄道よりも環境負荷が上がりますが、乗車人数が多いため、タクシーなどと比べると一人あたりの排出量が小さくなります。
  • ハイヤー等を利用する際にハイブリッド・EV車両を指定することも環境負荷の低減に繋がります。

運輸部門における二酸化炭素排出量(国土交通省)(https://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/environment/sosei_environment_tk_000007.html)を元に作成

宿泊に関するヒント宿泊施設滞在時にできる環境負荷の低減

宿泊施設滞在時にできる環境負荷の低減

同じホテルに何日間か滞在する際に、客室清掃やリネン類(バスタオル・シーツ等)の交換頻度を減らすことにより、洗剤の使用量や電力消費、運搬に伴う排出ガス等の削減につながります。
また、利用者がシーツ交換を控える、アメニティを使わないなどの選択をすると、その分を社会貢献活動などを行う団体に寄付するホテルもあります。
ホテルを選ぶ際には、各ホテルの環境配慮への取組を参考にするのもおすすめです。

物品購入・レンタル・サービスに関するヒント準備段階から検討できる環境負荷低減に向けた取組

準備段階から検討できる環境負荷低減に向けた取組

会議・イベント等の運営においては、様々な視点で環境への負荷を減らすことのできる場面があります。
以下のような取組はCO2排出量の削減に繋がります。

  • 機材や資材を購入せず、レンタル品を活用
  • 展示会場にリサイクル素材のカーペットを敷設
  • プラスチック素材に由来した製品の使用を抑制し、天然素材やリサイクル素材の製品を使用
  • 飲料水の提供はペットボトルではなく、タンブラーやマイカップ等の持参を呼びかけ、ウォーターサーバーを設置
  • デジタルサイネージ、アプリ、データ配信等のテクノロジーを活用し、紙素材の使用を抑制

飲食に関するヒント提供メニュー検討時にできるCO2排出量削減の取組

提供メニュー選定時にできるCO<sub>2</sub>排出量削減への取組

肉類を除いたベジタリアンメニューを提供することは、CO2排出量の削減に繋がります。肉類は飼料の生産・輸送に伴うCO2排出に加え、家畜の消化器からのメタン(CH4)等が発生し、野菜等他の食料と比較した場合に、より多くのCO2を排出するとされています。ベジタリアンメニューは健康にも良く、海外では主催者が一律で肉類を除いたメニューを用意するケースも見受けられます。
肉類を含むメニューを提供する場合には、合成肉や培養肉などを使用することも、環境負荷の低減につながります。

令和3年版 環境・循環型社会・生物多様性白書(PDF版)(環境省)(https://www.env.go.jp/policy/hakusyo/r03/pdf.html)を元に作成

廃棄物に関するヒント会議・イベント等で取組可能な5R~廃棄物削減のために意識したいキーワード~

会議・イベント等で取組可能な5R~廃棄物削減のために意識したいキーワード~
  • Refuse(ゴミとなるものを断る)
    例:ノベルティ等は個包装をせず、簡易包装・適量梱包などにする。
  • Reduce(ゴミの排出量を減らす)
    例:飲料水の提供はペットボトルを使わず、タンブラーやマイカップの持参を呼びかけ、ウォーターサーバーを設置する。
  • Reuse(製品などを再利用する)
    例:会議・イベント等で使用する機材や什器などは、新品を購入せず、レンタル品を利用する。
  • Repair(修理して使う)
    例:サインや看板は印刷部分のみを作成し、スタンドや土台など再利用が可能なものは翌年以降も利用する。
  • Recycle(使用したものをリサイクルする)
    例:使用済みカーペットなどは廃棄せず、リサイクルする。

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